11月11日~『中興転地150年記念大法要』厳修~
2018年11月18日
~好天の中、記念法要厳修~
当山、「中興転地150年記念慶讃大法要」並びに「宗祖御会式」を晩秋の好天のもと、盛大に執り行うことができました。
当山は今から609年前、、1409年に神通川対岸の芦生の地に創建され、その後、楡原に移り、江戸時代までずっと楡原中央地にありました。
幕末の頃、近隣の大火の類焼を恐れ、二五世日禮聖人が、転地を発願されました。
当時の寺総代・檀家一丸となって十五年の歳月をかけて山を切り開き、楡原中央地にあったお寺を現在地に移転しました。
現在の山門は、岩稲の八幡宮にありました大欅を檀中二百二十戸総掛かりで、木遣り音頭に、笛・太鼓で何日もかけて運んできたと伝えられております。
このようにして、檀家一丸となって上行寺を現在地に移したのが、今から150年前の明治元年のことでした。
~好天の中、記念法要厳修~
この山門より筆頭総代を先頭に、住職・御寺院、お稚児さんと本堂へと行列がはじまりました。
法華宗総本山管長門谷日悠猊下を大導師にお迎えし、
厳かに法要が始まります。
満堂の中、檀信徒と共に大導師にあわせ読経がはじまりました。
途中、天童稚児代表(武田優汰くん、竹内蒼來さん)による「天童祭文」が奉納され、
その後、御寺院のあいだに稚児たちが入り、お練りがはじまります。
中興転地150年を記念して数年前より山門の改修工事、雪囲い(アルミサッシ・ポリカーボネート使用)、白壁の補修、新参道の造成、駐車場の整備など境内地の整備を進めてまいり、明るく開かれた境内を実現することができました。
これも偏に仏祖三宝様のご加護のもと檀信徒の皆様のご厚情の賜と深く感謝しております。
本山から管長様をお迎えしての大法要の準備はなかな大変で、何か月も前からの準備のための会合を重ね、ことに2週間前からは毎日のように雑木などの伐採、草刈り、餅柱作り、境内の掃除、本堂の掃除(かめむし退治!?)など、寺総代をはじめ役員方々、仏教婦人会の皆様は骨身を惜しまず一生懸命に準備にあたってくださいました。本当に頭が下がりました。ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
そして当日、好天に恵まれ、たくさんの檀信徒の皆様、かわいらしい稚児とともに、ご本山より管長様をお迎えし大法要を厳修することができましたこと、誠にありがたく喜びにたえません。
この度の事業は、600年以上、純粋に、頑なに守り伝えてきた楡原法華堅法華の血脈と厚い信仰心を何とか次の世代に伝えていきたい。楡原法華堅法華の気概を開かれた形で発信し次の世代に伝えていく一助にしたいという思いからでありました。
これからもこの緑豊かな法堂で、法華の教え、大聖人の御心を、純粋な信仰心をもってつないでいきたいと思います。皆様本当にありがとうございました。