釈迦仏と法華経の文字とはかわれども心は一つなり

2016年7月17日

本尊 釈迦仏と法華経の文字とはかわれども心は一つなり

 四条金吾は、日蓮大聖人の一番の「サムライ」信者でした。亡母三回忌にあたり、追善供養のために遙かに陸海を隔てた佐渡遠流中の大聖人のもとへ糧食・被服などの生活必需品を送りました。返礼として大聖人が認められたのがこの『四条金吾殿御返事』です。

 貴方のお宅に仏壇はありますか。あれば見て下さい。仏壇の中央最上段に、「大曼荼羅(南無妙法蓮華経を中心に書かれた掛け軸)」はありますか。あるいは、中央に宝塔・両脇に仏像(合掌姿)が二躰並んでいる「一塔両尊像」はありますか。

 私たちは、仏さま(釈迦牟尼仏)を信仰しています。仏さまが説いた最高の教えは『法華経(妙法蓮華経)」の『如来寿量品第十六』です。

 では、説いた釈迦仏と、説かれた経典の法華経は、どちらが本当に尊いのでしょうか。

 結論をいえば、『一塔両尊などの仏像』と、『南無妙法蓮華経を中心とした大曼荼羅』は、どちらも尊いのです。

 大聖人は、これを「心は一つなり」とご教示されました。

 両方、もしくは一方があれば仏壇は安穏です。もし、どちらも見あたらない場合は、速やかに菩提寺(檀那寺)にご相談なさることをお勧めいたします。

出展:四條金吾殿御返事(昭定六六六頁)
解説:学林助教授・岡崎 長福寺住職 牧野真海
(布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より)

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