我が十指は父母の十指、我が口は父母の口なり

2017年12月1日

「親孝行、したい時に親はなし」。日蓮聖人の教えを一言で表すならば「知恩報恩」に尽きるのではないでしょうか。
 受けた恩の深さを知れば、報いずにはいられない。その心を聖人は法華経から受け取られたのです。
 親の恩に気付くことは、取りも直さず、自らの命の源に気づくことであり、生かされている自分の存在の重さ、尊さに目覚めることでもあるのです。

日蓮聖人ご遺文

『忘持経事』建治2年(1276)聖寿55歳

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